8月クラス「エスニック料理と伝統食」
エスニック料理と伝統食
昨日は8月のアーユルヴェーダ料理教室で、テーマは「エスニック料理」でした。
食養生の一つに「日本で長年にわたって食べられてきたものは日本人に合っている」という考え方があります。その理論からすると、エスニック料理は日本人には合わないと思われるかもしれません。
でも、私たちが和食だと思っているかつお節、きんぴらごぼうなどは江戸時代の食文化ですし、キャベツやじゃがいもや白菜などが一般に食べられるようになったのは明治時代以降です。
一方、乳製品などは飛鳥時代に日本に入っていて、薬として長い間飲まれてきていますし、スパイスなども古くから薬の中に処方されてきたものもたくさんあります。
また、他国の文化を摂りいれて融合させていくのは、世界各国共通で、イタリア料理のトマトも、ドイツ料理のじゃがいもも、インドや中華料理の唐辛子も、コロンブスのアメリカ大陸発見以降にヨーロッパにもたらされたものです。
人類の関心事の一つである「食糧」の歴史は、民族が移動したり、戦争などで他国に侵出したりすることによって塗り替えられてきました。私たちが習った歴史の侵略や征服などの陰には、食文化の融合や変化もあるのですね。
伝統食は、自国の農業や食文化においてとても大切です。でも、それだけにこだわらずに例外も認めてよいと思います。
基準は自分の内なる感覚、身体が求めているものを食するようにします。
エスニックの味つけ
世の中にはさまざまな調味料やドレッシングが出ています。豆板醤、ナンプラー、バルサミコ酢、など、あまりに種類が豊富なので、あっという間に調味料だらけになってしまいます。
アーユルヴェーダ料理は、素材の味を生かしたシンプルな味つけをおすすめしていますので、使う調味料と言えば、塩、レモン汁、オリーブオイル、醤油と味噌くらいです。
あとはスパイスで風味を出します。
コリアンダーの葉を入れた春巻き
コリアンダーが苦手でしたら、大葉やミントでもよいですね。
レンズ豆のサラダにはドライあんずを入れました。
キャベツのポリヤルやニガウリのサブジには、スパイスや豆を入れています
スパイスは、まずはクミン、コリアンダー、ターメリックが揃っていれば十分かもしれません。
カシューナッツもエスニックな風味には欠かせません。ごはんやサラダにトッピングしたり、野菜炒めに入れたり、ごまのようにすりつぶしたものをとろみづけやソースにもなります。
ヨガもアーユルヴェーダのひとつ
この日は、カフェヨガのインストラクターをされる方がいらしてくださいました。
インストラクタースクールでアーユルヴェーダにも触れたものの、食生活やスパイスの取り入れ方などを深めることがなかったので学びたいということでした。
カフェヨガのこと、初めて知りました。
こんな風に気軽にヨガを試せる機会があるのですね!スタジオに入会することまでの決心がなくても、カフェにいく感覚でヨガを体験できます。
知らない方も多いようですが、ヨガは、アーユルヴェーダ(伝承予防医学)のアプローチのうちの一つです。食事、瞑想、オイルマッサージなどと同じように、生活にとりいれるとよいのがヨガですね。
ヨガと瞑想と呼吸法は、ヴァータ、ピッタ、カパのドーシャ(体質)別に取り入れることもできます。
ヨガをされる方には、アーユルヴェーダの体質に合わせた食事や生活についても学んでいただくと、よりヨガを深めることができるのではないかと思います。
アーユルヴェーダ料理と試食・講義は全24回コースです。
次回は
2019年9月20日(金)10時30分〜16時00分「辛くないインド料理」
2019年10月18日(金) 10時30分~16時00分「古代食」
教室スケジュール
【表千家茶道教室】
月曜日(昼・夜)・火曜日(夜)・土曜日(昼)
【ビジネス茶道】
9月7日(土)~8日(日) ビジネス茶道 京都ひらまつ十牛庵ツアー
10月17日(木) ビジネス茶会 日本橋コレド室町3 橋楽亭
11月19日(火) ビジネス茶会 日本橋コレド室町3 橋楽亭 中尾氏の特別懐石講座予定
12月10日(火) ビジネス茶会 日本橋コレド室町3 橋楽亭
【植物を味わう・植物時間】
フラワーレッスン・季節の茶菓と抹茶・朗読
2019年9月24日(火) 14時00分~16時00分