2019年1月 茶瞳庵 初釜
2日間の社中の初釜。参加者は13名。
前日の生徒さんからのメッセージです。
「ああ、もうドキドキが止まりません。大人になってこうやって学べて緊張と探究ができること、幸せだなと思います。」
私も本当に同じ気持ちでした。大人になってこうやって学べて緊張と探究ができること、そしてその仲間たちがいてくれること、幸せです。
寄付にみたてたリビングにて。
お稽古が好きで通ってくださる8才の男の子は袴を着て参加してくださいました。女性が多い場に袴の男性がいてくださるだけで、華やかに引き締まります。長丁場に少々お疲れ気味ではありましたが、「楽しかった」そうです。ホッとしました。
普段お忙しく全国を出張していらっしゃるビジネスマンの方も鹿児島から駆けつけてくださいました。
「ほどよい緊張感の中、和気あいあいな雰囲気があり、楽しい一日を過ごすことができました。」
子育てとお仕事で忙しいから自分の時間が欲しいと月に1度お稽古にいらしている方にはお濃茶の点前をお任せしました。
「人生初の初釜という体験をさせていただき、始まりから終わりまでの全てが学びの瞬間でした。自分の都合でお稽古日数が少ない私にお濃茶というお役目を与えてくださり、貴重な体験をさせていただきました。まさに、新しい世界へ一歩踏み出してみてよかったと思えた一日でした。」
勉強の忙しい学生さんは、娘と同世代。ついつい、娘の姿が重なります。
「いつも勉強や就活でスケジュールが変わっていく中でも、先生のお教室は変わらず暖かい存在でいてくれて、とても安心します。就活もあり、自分自身で新しい自分になりたいと思い始めた中で、仕事もお教室に通い続けられる仕事がいいとおもっているくらいです。」
海外転勤が決まるまでの間にお稽古にいらしてくださった女性の方には、お薄点前をお任せしました。
「お稽古に通い始めて4か月強経ちましたが、あの時一歩踏み出して本当によかったなとつくづく思っています。」
ご家族、お仕事、健康、経済的事情など、それぞれの事情でお稽古から離れることがあるかと思いますが、いつでも気軽にお稽古に戻ってきて欲しいと思っています。
下北沢だけではなく、大阪にもニューヨークにもウィーンにもお弟子さんがいらしてくださって、それぞれ皆さんが様々なお仕事でご活躍なさっていて、社中のみなが豊かな気持ちになります。
私もまだまだ途上の身で、私も日々、学びと稽古です。
懐石のお稽古も
干支の味噌煎餅と福寿草
お正客役にご挨拶をしているシーンですが、試合前に円陣を組むチームメイトのようで、美しい景色だと思いました。