2020年３月５日、ビジネス茶道、茶道教室の生徒さんと一緒に、外苑前にある日本オラクル株式会社本社ビルのお茶室見学をさせていただきました。

立派なオフィスビルの入口を入り、24階に上がると、そこにはなんとお茶室があるのです。

オラクルの元CEO、ラリーエリソン氏は、親日家で有名な方です。日本の京都にも別荘をお持ちになり、カリフォルニアにある自邸には日本の宮大工を連れて日本庭園風の庭の美しい日本家屋を建てられています。
日本文化の美意識の中に宿る、禅宗や仏教の神聖で静寂な精神を感じていらしたのでしょう。移転前のオフィスには、青の部屋、赤の部屋など、色をテーマにした瞑想ルームもあったそうです。

当時ベンチャーだった会社がこうして大きな会社になるまでには、リーダーの美意識や哲学が影響しているのかもしれません。ラリーエリソン氏は、「新しい技術への挑戦というリスクを取らない方がリスクは大きい。この世界では何もしないことが一番大きなリスクになる」とも述べています。

24階の茶室は、小堀遠州流家元監修。柱がエレベータの中に入らないという理由で、先に茶室を組み立てて先にクレーンで24階に挙げてから、ビルを建設したそう。

広間は外国のお客様にもくつろいでいただけるように掘りごたつになっています。
雪見障子ならぬ眺望障子から見える景色は絶景です。東京オリンピック会場となる国立競技場も、神宮の花火も、ここから楽しめます。

絶景を眺めながら、名物のオラクルどら焼きと点てていただいた抹茶を美味しく頂戴しました。