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2017年6月 奄美大島の伝統発酵飲料ミキ講座 田町まさよさんをお招きして

6月13日(火)は、田町まさよさんをお招きをして、奄美の伝統発酵飲料ミキ(お神酒)を作りました。

現在、奄美で市販されているものは、砂糖入りの工業製品になっていますが、ここでは砂糖なしなので、とても嬉しいです。

ミキは、神事祭事の際に、島の霊力のある女性の神職「ノロ」が祈りを込めて作っていたもの。最近で言えば、映画『君の名は』に出てきた「口噛み酒」と同じです。昔から世界の各地に、神にささげるお神酒が伝統的に作られてきました。

発酵食は、狩猟収穫した食糧を保存したり、消化しやすく加工してきた方法で、それは古くから女性の仕事でした。そんなお話を聞きながら、ウルシストの加藤千晶さんがお持ちになってくださった、漆の酒器に、まさよ先生のミキを試飲しました。

 酸味があって、ほんのり甘みを感じる、優しい味。パン酵母のような、ヨーグルトのような、そんな味です。

縄文の時代から弥生の時代になり、世が乱れた時、ヤマトの国の人たちが奄美に集い、赤いお椀にミキを入れて酌み交わし、ヤマトの知性とアマミの霊性を分かち合い、世直しをしたという、赤椀の世直しとミキにまつわるお話。

ミキは、腸内環境=丹田を整えてて、身体を整えてくれると同時に、丹田に宿る霊性をも目覚めさせて、‘かみさま’という言葉が‘普通’であり、‘かみさま’と話す人たちが‘普通’に住んでいるかみさまの住む島、奄美の方が実はふつう‘’であるということを、ヤマトの人々に思い出させてくれる飲み物なのです。

とまさよ先生のお話。そして、いよいよ、ミキ作り。まずはお米との対話です。

「生まれたばかりの赤ちゃんである自分が、どんなふうに体を洗ってほしいか」
確かに、そんな風におもったら、水道の水をジャージャー出して、ごしごし、テレビを見ながらなどお米を洗えませんよね。佐藤初女さんのお話も同じでした。アーユルヴェーダでは、「食は瞑想」と言われます。また、心を静かに穏やかな気持ちで作られた食べ物でないと、「オージャス」=「生命エネルギー」にならないと言われます。自分のいのちをつなぐ食材や食べ物と、心静かに向き合って、丁寧に必要な分だけをいただく、そうする時間は、瞑想と同じなのです。

参加者の皆さんで順番に、やさしくやさしく洗っていきます。

洗う前のお米と、洗ったお米の、表情の違いがちゃんとあります。沐浴の後の赤ちゃんのような、気持ちよさそうな表情です。普段の食事も、一番最初にこの作業をすると、それ以降の食事の支度は、心静かになります。忙しい時でも、急いでお米を洗った時と、こうして丁寧にやさしく洗った時と比べても、3分くらいしか時間は変わりません。最初の3分、心を静めて、お米一粒一粒に向き合って、感謝の気持ちで食事を作ることが大切です。

そしてお米をコトコト煮ていきます。

右回しにすると煮えてしまってくるので、右回しにゆっくり混ぜます。(左回しにすると緩んできます)おかゆの状態で、試食です。

そして、サツマイモを加えて、元種となるミキを加えます。

作業の後の休憩は、先生にお持ちいただいた、ミキで作った水キムチと米粉とミキの蒸しケーキ。

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ご参加くださった仲吉屋さんの古代レモンジャムも、試食させていただきました。

まさよ先生にご快諾いただき、ミキづくりを、ここCOCOONでもみなさんにお伝えできることになりました。縄文食を楽しむ会として、ミキづくりやミキを使った料理をお伝えしていきたいと思っています。お楽しみに♫

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