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2019年9月 ビジネス茶道×京都ひらまつ高台寺十牛庵 京都ツアー

ビジネス茶道では、毎月一度、日本橋三井ホール コレド室町「橋楽亭」にてビジネスパーソンのための茶会を開催してきました。毎回、掛け軸の禅語や道具、茶の湯の歴史のことなどをお話してきましたが、いつか、皆さんと学びと体験をさらに深める旅をしたいと考えてきました。

そして実現したのが、京都ひらまつ高台寺十牛庵様とビジネス茶道のコラボ茶会をメインにした京都ツアーです。現地ガイドは、加藤尚子さん。ツアー添乗は、パウラプランニングの中村典子さんです。

高台寺十牛庵 茶会

高台寺十牛庵に集合していただきました。

約2000坪の広大な敷地にある十牛庵は、名工・上坂浅次郎と北村捨次郎による、築100年の数寄屋造り。一階からは、明治の匠、庭師七代目小川治兵衛が手掛けた名庭園、二階からは京都の街並みが一望できます。

ゆっくりと全館をご案内いただきます。平松会長が蒐集された数々の美術品が、各部屋の床の間に飾られています。ここは本当に、贅沢な空間です。

眼福がお腹いっぱいになったところで、いよいよお食事です。15人一斉にお顔を見ながらコの字に座れるカウンター席は、私のお気に入りのお部屋です。

コースの懐石にお菓子までいただいたところで、お席をあらため、非公開の茶室と素晴らしいお道具を特別にお借りして、一服点てさせていただきました。辻村史郎先生のお茶碗は、それぞれに表情が異なり、拝見を楽しみました。

藤原料理長から、お道具についての解説もいただきました。

高台寺見学・和久傳 五(いつつ)のお蕎麦

秀吉と北政所ねねの寺、高台寺をのんびりと見学。

十牛庵さんのお昼の懐石料理でお腹いっぱいになっているので、夜は、和久傳 五(いつつ)のお蕎麦にしました。水のきれいな京都の、上品なお蕎麦です。

船岡温泉と温泉をリフォームしたカフェ

チェックインを済ませると、尚子さんおすすめの京都の湧水の街の銭湯、船岡温泉へ。全国で三番目の国の登録有形文化財指定の温泉です。京都の地元の人々に愛され続けている、とても気持ちのいい温泉です。

男湯と女湯からそれぞれ合流したら、近所の銭湯をリフォームしたカフェ「西陣さらさ」で一息お茶を飲みます。普段、スーツでお目にかかっているビジネスパーソンの皆さまとも、カジュアルに一休みのひと時でした。

上賀茂神社で早朝参拝と瞑想

翌朝は、7時に上賀茂神社で早朝参拝。朝いちばんの空気は気持ちがよいです。


参拝をしたら、童心にかえって裸足になって小川でアーシングしました。忘れられないひとときになりました。

ご神木で作られているという檜サークルで瞑想。

朝食は、古くから京都大学の学生さん達に愛されている進々堂京大北門前のモーニング。古い建物が魅力の一つです。

楽美術館と大徳寺見学

これでもかと盛りだくさんな京都ツアー。茶の湯の世界では切っても切り離せない楽茶碗の楽美術館と、千利休の墓もある大徳寺を見学しました。和尚様のお話も頂戴することができました。次回は必ず坐禅体験をすることをお約束しました。

わっぱ堂ランチと佐川美術館

お昼は、大原の方へ向かって尚子さんおすすめのわっぱ堂でランチ。これもまた、古民家のカフェでオーナーさんが丁寧に温かなお食事を作ってくださいます。

旅の最後は、佐川美術館です。佐川美術館は、佐川急便株式会社が創業40周年記念事業の一環として、琵琶湖を望む美しい自然に囲まれた近江、守山の地に1998年に開館。日本画家の平山郁夫氏、彫刻家の佐藤忠良氏、陶芸家の楽吉左衛門氏の作品を中心に展示されています。

比叡山の麓に位置する自然を生かしたモダンな美術館は、数々の建築賞を受賞しています。また、楽吉左衛門が設計した茶室は予約が必要ですが、日本人ならば一見の価値ある茶室です。

台風が接近し、急遽慌ただしく解散となった京都ツアーでしたが、皆さんとの交流や学びの深い時間となりました。私はつねづね、茶道教室もビジネス茶道も、私の役割は「種まき」だと思っています。参加してくださった皆さんの中に蒔かれた種が、いつ芽を出すのかはわかりませんし、それを大きく育てようと思うかどうかはそれぞれの自由なのですが、茶の湯の種が皆さんの中で芽吹いて、それが人生を豊かにしてくれたら、こんなに嬉しいことはありません。

また、次回、京都ツアー、近江の茶摘みツアーなどさまざまなツアーを企画していきたいと考えています。

ご協力いただきました、京都ひらまつ 高台寺十牛庵様、ガイドの尚子さん、パウラプランニングの中村さん、ご参加くださった皆様、ありがとうございました。

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